午前7時10分、朝モヤのかかった涼しい朝、一行は早々にチェックアウトを済ませ、西安市の北西部に位置する「西安咸陽国際空港」へと向かいました。渋滞を危惧しての早めの出発でしたが、バスは順調に走行し、第2ターミナルには1時間弱で到着しました。空港は第1ターミナルの他に現在、第3ターミナルを建設中で、中国西北地区最大のハブ空港としての役割を果たしつつあります。午前8時半、搭乗手続きで団体カウンターに赴くと、現在は警備上の理由から団体扱いは無く、大勢の乗客で混雑している個人用のカウンターで並べとのこと。日本では考えられない乗務員の対応ぶりに、一行の一人の怒りが爆発。しかし、この怒りが功を奏し、突然、一行のための搭乗カウンターが用意され、何とか無事、搭乗手続きが済みました。厳しい手荷物検査とボディーチェックを終え、午前9時30分、CA1204便の搭乗が開始されました。定刻20分遅れの午前10時20分、ほぼ満席の機は一帯が霧に包まれたような天候の中を離陸し、順調に飛行を続けて、ほぼ定刻の午前11時55分に北京首都国際空港に到着しました。各自、国内線での預託荷物をピックアップした後、国際線カウンターへの移動となりましたが、ここで今回の同行講師として全行程でお世話になった杭侃教授と稲畑教授とのお別れとなりました。
午後1時45分、一行は全線ガイドの劉建軍さんの引率で国際線カウンターへと移動し、東京組と関西組に分かれて、早めの搭乗手続きを済ませました。ここで全線ガイドの劉建軍さんとは涙のお別れでした。出国手続きを無事終えた一行は、搭乗開始までの時間を各自、広い空港ビル内にある免税店や飲食店などで過ごした後、午後2時30分、関空行きのNH160便は定刻より約30分遅れで搭乗開始となり、ここで関西組3人とはお別れとなりました。羽田行きのNH1256便はほぼ定刻通り搭乗開始となり、午後4時過ぎ、曇り空の北京首都国際空港を離陸しました。機内では、各自、長くて短かった今回の旅の思い出を胸に秘めつつ、思い思いの時間を過ごしました。機は往路と違って順調に飛行を続け、定刻より15分早い午後8時前に羽田国際空港に到着しました。関西組からも無事、到着した旨のメールが入っていることを確認し、これにて今回の旅の全日程が終了しました。
こうして今回の「北京大学・サマーキャンパス2011」は、道中の様々なハプニングを乗り越えつつも、大きな感動と大きな成果を得て修了することができました。受講者の皆さんには強行日程にも拘わらず、絶大なるご協力を賜り有難うございました。また、北京大学考古文博学院の趙輝院長及び徐天進教授をはじめ、多忙な時期にも拘わらず長期間わたってご同行を賜りました杭侃教授と稲畑教授には、心より感謝申し上げます。
なお、筆者の事実誤認による本文中の誤りにつきましては、何卒、ご容赦下さいますよう、お願いいたします。
(文責・郡山/写真・相良)
2011考古学サマーキャンプ記念証書
各位 先生/女士
北京大学考古文博学院主催の2011年度考古学サマーキャンプ(2011年8月23日―30日)に参加してくださったことを大変うれしく存じます。この度の活動は、敦煌石窟、嘉峪関、麦積山石窟、天水伏義廟古建築群、宝鶏青銅器博物院、法門寺、碑林博物館、西安市博物院、陝西省考古研究院等の地で実施し、参観し、考察しました。特にこの証書を授与し、これを記念します。
北京大学考古文博学院
2011年8月30日
7日目 「陝西省考古研究院」「大雁塔」&「陝西省歴史博物館・唐代壁画珍品館」参観
8日目 「西安碑林博物館」「青龍寺」「兵馬俑坑」見学&「修了式」兼「歓送会」
9日目 帰国
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生涯学習事業部 「毎日エクステンション・プログラム」 係
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