この日は気温22℃のやや肌寒い薄曇りの朝でした。午前7時半、連日の遅い就寝時間にも拘わらず、一行は2泊したホテルのチェックアウトを済ませ、武夷山風景区の「九曲渓筏下り」へと向かいました。一行は観光で、徐先生は午前中、ホテルでの休息タイムでした。
午前8時にスタートした竹製の筏は、早朝からの観光客で大賑わいのラッシュアワー状態でした。途中、大王峰等、九曲がりの景勝地があり、前後2人の船頭さんの解説を李ジュンさんの曖昧な通訳を聞きながら、約2時間、世界遺産の賑わいに圧倒されていました。
次に一行は、同じ風景区にある「御茶園遺跡」へと向かいました。ここは武夷山の皇帝専用の茶園で、宋、元、明の時代の皇家焙茶局が管理してきた茶畑で、現在も200種類以上の茶樹が植えられており、『万里茶道』の起点ともなっています。敷地内には茶館もありましたが、現在は訪れる観光客もなく、工事中で閉館となっていました。一行は茶の実を拾い、日本で育てるとのことでした。
遊歩道を進み、一枚岩の天遊峰に登って行く人がまるで米粒のような大きさの「天游景區」の様子を下から見上げた後、五曲隱屏峰の下にある南宋時期の講学堂「叔圭精舎」に向かいました。広い前庭には儒学者の朱熹の像が立っていました。
武夷山での観光を楽しんだ一行は徐先生と合流し、武夷山市郊外にある郷土レストラン「彭祖源食坊」での昼食タイムとなりました。ここでは鶏の姿肉や海鮮魚の鍋物等、郷土料理が次から次へと出てきました。徐先生とは最後の食事となり、一行は徐先生のご尽力で貴重な体験をできたことに感謝しつつ互いに健康に気をつけて来年も再会しようと誓い合いました。午後2時半、昼食を終えた一行は厦門市に移動するために武夷山東駅に向かい、ここで浙江省安吉県の発掘現場に戻られる徐先生とのお別れとなりました。(謝!謝!再見!)
午後3時29分、武夷山駅を出発した新幹線は武夷山の山々を後に夕闇の中を疾走し、ひと眠りしている内の午後6時38分、定刻通り厦門北駅に到着。大勢の乗客で混雑する改札口では現地ガイドの蘇秀齢さんが待ち構え、早速、厦門島にあるレストラン「天天漁港」へと案内してくれました。階上レストランからは豪華客船と野外レストランが見えました。
一行にとって最後となる夕食は、待望の海鮮鍋料理でした。漁港のレストランとあって、通路の水槽には新鮮な魚介類が元気よく泳ぎ回っていました。
それまでの福建料理とは一味違った海鮮料理を味わいながら、路先生の話では現在、一時的に北京大学に戻っており、今回は7日間も我々に同行した上に、明日は李ジュンさんと一緒に再び北京に戻るとのことでした。心配した筆者は山東大学の助教授の職を解かれるのではとの話に対し、徐先生がいるから大丈夫とのことでした。更に、最後の晩餐だと言って乾杯を勧めましたが、子作り作戦中ということでお茶での乾杯でした。
午後9時過ぎ、最後の夕食を終えた一行は厦門島の中心街にある高層ホテル「厦門泛太平洋大酒店」にチェクイン、明日の帰国に備えて早めのお開きとなりました。
6日目 「武夷山風景区」「御茶園遺跡」& 厦門への移動
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