第4回 毎日エクステンション・プログラム 代替企画
『ブッダルートを巡る・インド仏跡視察の旅』 <報告2日目>

2日目 クムラハ―ルとヴァイシャルの見学    3/17(木)

午前4時半、チェックアウトを済ませ、早朝の暗闇の中を再び「インディラ・ガンディー国際空港」に向かいました。早朝にも関わらず、国内線の搭乗受付カウンターは既に大勢の人々が並んでいました。厳しいボディーチェックを経て、AI409便は定刻より約30分遅れの午前7時15分に離陸。眼下にはガンガ河と乾季で砂漠のような河川敷が延々と続くインドの大地が拡がっており、約1時間遅れの午前9時過ぎに35度の猛暑のパトナ空港に到着しました。大勢の出迎えやタクシーの呼び込みの群れをかき分けるように空港ビルの外に出ると、この日からベナレスまでの5日間お世話になる運転手のもう一人のシンさんが笑顔で出迎えてくれました。乗用車の中は蒸し風呂状態で、蚊がぶんぶん飛んでおり、窓から追い出すのに苦労しましたが、やがてクーラーが効き始め、ほっと一息つけました。

パトナはビハール州の州都で、人口は約140万人。紀元前5世紀ごろ、マガダ国の首都が置かれ、紀元前3世紀にインド亜大陸の大半を統一したマウリヤ朝、紀元後の西暦4世紀成立のグプタ朝の都もあった古代インド世界の中心都市の一つでした。筆者は30数年前の夏に一度、この地を訪れたことがありましたが、当時は雨季の猛暑の下、大勢の人々とともに牛や犬が街中を闊歩しており、力車が無秩序に動き回っていたのを思い出しました。今回は小型車やオートバイが増えたものの力車も健在で、人混みの中、牛や犬達が生ごみを漁っている街中の風景は、当時とほとんど変わってはいませんでした。



『ブッダルートを巡る・インド仏跡視察の旅』 <報告2日目>


一行はパトナ市内東部に位置するマウリヤ朝3代目・アショーカ王時代(紀元前3世紀)の宮殿跡「クムラハール」に向かいました。マウリヤ朝は古代インドで栄えたマガダ国に興った王朝です。紀元前317年頃、チャンドラグプタによって建国され、アショーカ王の時に全盛期を迎え、南端部分を除くインド亜大陸全域を統一しました。しかし王の死後国家は分裂し、紀元前2世紀初頭、シュンガ朝の勃興により滅亡しました。宮殿跡の一角にはマウリヤ朝時代の巨大な列柱や仏教寺院の遺跡があり、仏教を保護し、徳(ダルマ)による政治で知られるアショーカ王時代の繁栄ぶりが偲ばれました。

午後12時半、パトナ市内の「パトリプラ・アショク・ホテル」にチェックインした後、ホテルのレストランでの昼食となりました。いよいよ本格的なインドカリー料理の始まりでした。先ずはインド産のキングフィッシャービールで乾杯し、スタンダードなチキンカリーでの昼食タイムでした。



『ブッダルートを巡る・インド仏跡視察の旅』 <報告2日目>


午後2時、一行は猛暑の中、パトナの北約80キロメートルに位置する「ヴァイシャリ」へと向かいました。途中、パトナ近郊のガンガ河を渡る橋が一カ所しかないとのことで、北に向かう国道は対向車線もクラクション鳴らしっぱなしの大型トレーラーや屋根にも人々を乗せた超満員のミニバス等で大渋滞、身動きが取れなくなりました。中国の運転手の荒っぽさは日本でもよく知られていますが、インドの運転手はそれをはるかに上回る凄さで、隙を見ての割り込みやガタガタの路肩を突っ走るのは当たり前、機を見て対向路線の路肩を逆走する芸当ぶりも見せつけられ、まるでチキンレースのようでした。お陰様で睡眠不足気味の一行は騒音と恐怖で目は開き放しの状態でした。

ヴァイシャリ」は釈尊を支援したリッチャヴィ族の都で、釈尊がこの地を訪れ、遊行した際に、当時の猿王がマンゴの密を奉げたという『猿王奉密の地』の舞台として知られています。釈尊が出家して最初に修業した地でもあり、第二結集の地(第一結集地は紀元前477年のラジギール「王舎城・七葉窟」、第三結集地は紀元前244年の「クムラハール」)または薬師如来招請の地としても知られています。現在は、旧都城址、マウリヤ朝時代に起源をもつストゥーパ、アショーカ王柱とその傍らの猿が掘ったと言われる池などがありました。沈みゆく夕日を浴びながら、ストゥーパの前では東アジア系と思われる仏教徒の一団が指導僧とともに座して熱心に読経していましたが、一般の観光客と思われる人影はほとんど見られませんでした。また、現在も周辺の僧院跡の発掘作業が細々と続けられており、カメラを向けると撮影禁止だと言って注意されました。

パソナへ戻る帰路も大渋滞で、あちこちでクラクションが鳴り響く中、遠くに沈む真っ赤な夕陽を眺めながら眠気に誘われ、ウトウトしている内に気が付けばホテルに到着していました。午後7時、そのまま、ホテルのレストランでの夕食タイムとなりました。


『ブッダルートを巡る・インド仏跡視察の旅』 <報告2日目>



 「ブッダルートを巡る・インド仏跡視察の旅」 報告

報告 1日目 デリー到着

報告 2日目 クムラハ―ルとヴァイシャルの見学

報告 3日目 ナーランダ僧院跡とラジギールの見学

報告 4日目 ブッダガヤ見学

報告 5日目 サルナートとベレナス見学

報告 6日目 ベレナス見学

報告 7日目・8日目 デリー市内観光と帰国


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