「カトマンズ・弔問の旅」報告/
古都パタン・ネパール寺院の見学

古都パタン・ネパール寺院の見学

3月19日、晴れ。午前中、サキャ氏の案内で古都パタンに向かいました。途中、表通りの騒音とはかけ離れた緑多い場所にある同氏の事務所兼自宅に立ち寄り、パシュミナ100%のマフラーや凝った作りの仏像を御土産として購入、お礼に日本のトラヤのヨウカンを味わうことができました。

この日はネパール仏教の実態を学ぶため、古都パタンの混雑する表通りを避け、路地裏に点在するネパール仏教とヒンズー教が混在する大小様々な寺院・仏塔をサキャ氏の熱心な説明を受けながらゆっくりと見学しました。迷路のような路地裏には必ず広場があり、その広場を囲む住民が順番で広場中央に配置された神々への供養を行い、祈りを捧げるとのこと。中世を思わせる煉瓦作りの家屋には仏法に従った入口と窓が取り付けられ、外部から見ても家族の構成が分かるとのこと。


独立した家族ごとに間口が色分けされ、それぞれの増築は上へ上へと煉瓦を積み重ね、五、六階までいくとのこと。家族とともに地域社会の絆が根強いことを学びました。

次に訪れたのがネパール仏教を代表する寺院の一つ、ゴールデン・テンプルでした。12世紀にバスカル・バルマ王によって建てられたとされており、現在のネパール・パゴダ様式の建物は19世紀に造られたもので、貿易に成功したパタンの商人によって建てられたと言われています。正式名はヒラニャ・バナル・マハビハール寺院といい、本堂は金箔で覆われ、仏像も金色に輝いていました。


この寺院はネワール族の僧院で、マンダラや仏像、経典などが収められており、入り口の門の天井には精巧な石のマンダラが描かれています。在家仏教なので専属の僧侶はおらず、決められた日数毎に白装束で身をまとい、泊まりがけで寺院を守る役目が、檀家毎に回ってくるとのことでした。一般的には病気を治してくれる仏様として知られており、日本の仕草と違って、ここでは経典の一片一片を丁寧に読み上げて加持・祈祷するため、何カ月も先の予約でいっぱいとのことでした。また、チベット仏教徒にとっても大切な寺院で、一日に何度も参拝する人が多いとのことでした。


この後、旧王宮前広場の脇にある典型的なネパール式家屋としてユネスコにも認定されている「シュレスター家」を見学。二階建ての瀟洒な煉瓦造りで風通しも良く、現在はゲストハウスとして宿泊もできます。真夏を思わせる好天下、ここの中庭で一行はしばしのティータイムを取りました。パタンの旧王宮広場は、大勢の観光客と土産物売り屋で賑わっていましたが、カトマンズに比べればまだまだマシでした。

旧王宮の一角には王様しか開けなかったという金の窓があり、サキャ氏によれば、以前、日本の森首相が現役時代にネパールを訪問された際、その窓が開かれて顔を出したため、パタン市民はハプニングに驚き大騒ぎ、翌日の新聞のトップニュースにもなったとのことでした。現在は博物館として王宮内部が見学でき、観光客向けのレストランもありました。



この日、一行はパタンでの見学を終えた後、サキャ氏のご尊父が逝去されたことを受け、パタン市内にある同氏の実家を訪れ、ネパール滞在中2回目となる弔問をさせていただきました。9年前、食事に招かれ、ご尊父とは政情やネパール仏教について語り合った思い出があり、生前の恩義に対する感謝とご遺族への哀悼の意を込め、日本式ながら一人一人、ご遺影に御線香を捧げさせてもらいました。ご尊父はネパールの著名な歴史考古学者で、数々の著書も残されており、死亡記事が新聞にも顔写真入りで掲載されていました。合掌!

ネパール仏教の習慣では、逝去後七日間、家族はそろって喪に服すため外出を控え、服装もそのままで、男性は顔を洗うのも髭を剃るのも控えるとのことでした。着の身着のままの姿で弔問客を迎えるとのことで、我々に対しても、ご母堂とお兄様が四階の立派な仏間で待ち受けられ、遠くからの弔問に対し、丁重なる感謝と御礼の言葉を賜りました。

初七日を迎えた段階で、男性は頭髪と眉毛を剃り上げ、その後、四十九日や一周忌の法要時にも同様に剃り上げるとのことで、白装束のまま一年間過ごすことによって、世間の人々に喪中であることを知らせる意味があるそうです。


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