「北京大学・サマーキャンパス2010」～曹操高陵（曹操の墓）、定窯遺跡等を訪問する遺跡見学ツアー

第3回　毎日エクステンション・プログラム
「北京大学・サマーキャンパス2010」＜報告・1日目＞

1日目　「開講式」＆「歓迎会」

8月18日、猛暑続きの晴れ模様の朝。午前10時、ほぼ満席のＮＨ1285便は羽田空港を離陸、順調に飛行し、予定よりも早く現地時間12時過ぎに北京首都国際空港に到着しました。広いドーム型の空港ターミナルビルの中、約30分がかりで入国審査を終え、スーツケースをピックアップして到着ゲートへと急ぎました。出迎えで混雑する中、中国旅行社総社の責任者と今回の全線ガイド・張丹さんの笑顔での出迎えを受けました。ＣＡ162便で先着の関空発着組とここで合流し、早速、出迎えバスに乗り込み、沿線のポプラ並木の緑が美しい高速道路を北京市内へと向かいました。北京の空は曇り後晴れ模様といったところで、東京よりは幾分涼しいものの、前日の雨の影響で、少々蒸し暑い天候でした。

いよいよ8日間にわたる「北京大学・サマーキャンパス2010」のスタートです。今回の受講者は全員、中国旅行の経験者でしたが、2008年の北京オリンピック以降に北京を訪れたことがなく、車窓から眺める高層ビル群や街角の発展ぶりに、思わず驚嘆の声が上がっていました。一行を乗せたバスは四環路を一路、西へと進み、途中、北京オリンピックのメーンスタジアム「鳥の巣」を横目に、約1時間半で北京大学に隣接した五つ星ホテルの「北大博雅国際会議中心」に到着しました。

北京大学SUMMER CAMPUS

チェックインを済ませた後、全員揃って開講式が行われる「北京大学サックラー考古芸術博物館」へと向かいました。午後3時半、正面玄関ホールで、北京大学考古文博学院副院長の杭侃教授と徐天進教授の出迎えを受け、早速、応接室にて「開講式」が行われました。杭副院長の歓迎挨拶の後、受講者一人一人からの自己紹介があり、徐教授及び稲畑教授からは今回のサマーキャンパスの目的や意義について説明がありました。更に、徐天進教授からは、「北京大学SUMMER CAMPUS」とロゴマークを印字した白黒2着のＴシャツが記念品として受講者全員に贈られました。

開講式後、一行はサックラー博物館が誇る貴重な文物や美術品の数々を徐教授の案内で見学しました。収蔵文物のほとんどは北京大学考古学系の発掘調査によって得られたもので、学術資料としてきわめて重要なものばかりとのことでした。

午後6時、一旦ホテルに戻り、身支度をして「歓迎会」に臨みました。バスは北京大学に隣接した清華大学のキャンパス内を通り抜け、北門近くの「全聚徳・清華園」に向かいました。「歓迎会」には日本側の関係者等も新たに加わり、和やかな雰囲気の中で始まりました。日本からの熱心な考古学ファンを熱烈歓迎する旨の杭副院長の挨拶の後、白酒（52度？）で乾杯が行われました。一行は強い白酒に悲鳴をあげつつ、本場の北京ダックを味わいながら、各自の中国での思い出話などを話題に、賑やかな、楽しい懇談のひと時を過ごしました。午後8時半には、明日からの強行日程に備えて、お開きとなり、夕闇深まる中、一行はホテルに戻り、ライトアップされて浮かびあった美しい中庭を眺めつつ、早めの就寝となりました。