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「四川省の古代遺跡を訪ねる旅」 <報告・4日目>

<4日目> 9月9日 「成都博物館」&「永陵博物館」「成都武候祠」

この日の天気は曇り後晴れ模様で、気温32℃前後の真夏日となりました。各自、早めの朝食を済ませ、3日間滞在のチェックアウトとなりました。この日は成都市の西南38kmに位置する古蜀文化初期の「宝敦遺跡」(龍馬古城)を見学する予定でしたが、王先生や張さん達の話では、現地は既に発掘調査を終えて元の小高い丘に埋め戻され、石碑が建っているだけで、発掘された文物は2016年6月にオープンした「成都博物館」に収蔵されているとのこと。更に、成都市内の商業街で発掘された約2500年前の「大型船棺墓葬遺跡」も既に埋め戻され、発掘された文物は全て「成都博物館」に収蔵・展示されているとのことでした。このため予定を変更して午前中は「成都博物館」へ行くことになりました。

午前8時半、一行はホテルを出発し、電動バイクが行き交う通勤風景を車から眺めながら、成都市の中心地「天府広場」に隣接する「成都博物館」へと向かいました。地上5階建ての展示室と地下4階の文物所蔵庫等をもつ超近代的な博物館で、成都から発掘された文物を中心に展示されています。午前9時、一行は2階、3階の「宝敦遺跡」と「大型船棺墓葬遺跡」を中心に、古蜀から秦漢、戦国、隋唐に到る多種多様な文物を見学しました。


成都博物館

成都博物館

成都博物館


正午過ぎ、約3時間にも及ぶ見学で疲れ切った一行は「家常菜館」という四川の田舎料理で知られるレストランでの昼食タイムとなりました。連日連夜の辛い四川料理にそろそろ飽き気味の一行にとっては比較的あっさりとした四川料理を味わうことができました。


午後1時45分、ゆっくりと昼食を終えた一行は成都市内の中心にある「永陵博物館」(王建墓)へ向かいました。王建(847〜918年)は五代十国時代に、成都を中心とした地方を治めた前蜀(907〜925年)を建国した皇帝で、彼の墓である永陵は1942年に発掘され、その後、全国重要文化財に指定されました。直径80m、高さ15mの陵墓の中には、全長約23mの墓室があり、その中央に置かれた石棺の側面には楽隊や踊り子が彫り込まれていることで知られています。


永陵博物館

永陵博物館


この墓は盗掘に遇ったため、現在は墓そのものと石刻しか残っていませんが、墓内は14本の石のアーチからなり、前、中、後の三室に分かれていて、中室に安置されている王建の棺の東、南、西の三面には形も様々な十二力士像の彫刻が施されています。思い思いに舞う二十四人の女性のレリーフも美しく、唐代芸術の中でも珍しい一品とされています。

陵墓出口近くにある博物館には建設当時の姿を再現したアニメ映像と復元した墓室等が展示してあり、その豪華な造りに一行は改めて感心させられました。


永陵博物館



午後3時半、永陵の見学を終えた一行は三国志で有名な「成都武候祠」へと向かいました。「成都武侯祠」は成都市武侯区にある祠堂で、三国時代の蜀の丞相・諸葛亮やその主君・劉備などが祀られています。武侯祠の「武侯」とは「忠武侯」と諡号された諸葛亮を指し、彼を祀る霊廟を意味しています。しかし、後世に『三国志』や『三国志演義』等の影響で、諸葛亮以外の蜀漢の武将や家臣、更に主君である蜀の先主・劉備や後主・劉禅なども祀られるようになりました。現在のような諸葛亮と劉備を祀る霊廟に整備されたのは明朝の頃で、現在の遺構は清朝の頃のものであり、「成都武侯祠博物院」として1961年に全国重点文物保護単位に指定されました。霊廟内には関羽・張飛などの蜀漢の武将の塑像が並び、奥に諸葛亮の塑像や劉備の塑像があります。いずれもが後世の製作で、『三国志演義』によって形成されたイメージに基づくものと言われています。


成都武候祠

成都武候祠



境内は祭日のような大勢の観光客で賑わっており、眩しいライトに浮かびあがった諸葛亮と劉備の塑像の前は熱心な参拝客の順番待ちのような状態で、中国での三国志人気の実態を改めて見せつけられた思いでした。


午後5時半頃、「成都武候祠」の見学を終えた一行は隣接する「錦里古街」へと入っていきました。「錦里街」は「西蜀第一街」とも呼ばれており、「錦」とは成都の町のことを指し、かつて成都は「錦城」とも呼ばれていました。全長350m、幅4m足らずの歩行街ですが、その歴史は長く、早くは秦、漢、三国時代から全国にその名が知られ、現在でも成都で最も賑やかな商店街として賑わっています。一行は何軒かの土産物店や地元工芸品店を覗み込んでいましたが、その内、やや疲れ気味の男性陣は休憩を求めて古い建物内にあるスターバックス・コーヒー店での一休みに対し、女性陣はガイドの張さんと王先生を伴って更に歩行街の奥の方まで元気な足取りでの買い物タイムとなりました。


錦里古街



午後6時半過ぎ、東京・浅草の門前街のような「成都武候祠」前の歩道を徒歩約10分のレストラン「拾伍味小川菜館」での夕食タイムとなりました。この日は午前の「成都博物館」から始まり、市内の観光地を巡る旅となったため、疲れが足腰にくる一日となりました。ただ、午前中の「成都博物館」での見学が長引き、当初予定の「宝敦遺跡」の現場を見学できなかったことにやや未練が残ったのも事実です。


拾伍味小川菜館


午後8時半、この夜から2泊するホテル「成都高新豪生大酒店」(Howard Johnson Hi-Tech Plaza)に到着し、チェックインしました。成都の旧市街から南に位置する超近代的な建築物群が聳える新市街区の一角にある準五つ星のホテルで、対面は同じ建築スタイルのビジネスセンターとなっていました。この日も一行は疲れた身体を癒すため、早めのお開きとなりました。




 「四川省の古代遺跡を訪ねる旅」 報告

報告 1日目 出国・入国

報告 2日目 「特別講義」「金沙遺跡博物館」&「歓迎夕食会」

報告 3日目 「四川博物院」「パンダ繁育研究基地」&「三星堆遺跡」

報告 4日目 「成都博物館」&「永陵博物館」「成都武候祠」

報告 5日目 「楽山遊覧」「楽山大仏」&「麻浩崖墓」

報告 6日目 出境・帰国


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