「日中友好宗教者懇話会 北京・福建省参拝団」
<報告・5日目>

<5日目> 8/30 「南普陀寺」参拝&厦門市内観光

この日、泉州市内は台湾に接近中の台風12号の影響で雨模様、気温27度の涼しい朝でした。午前8時30分、一行は各寺院で戴いた土産類を各自、スーツケース等に上手に包み込み、早々にチャックアウトを済ませて、今回の旅の最後の訪問地である厦門へと向かいました。高速路の沿線は緑の丘陵や田畑から、やがて高層マンション群が立ち並び、所々に大きな工場群がある大都会の様相へと変貌していきました。高速路を下り、坂道の多い市街地に向かう道路沿線は、蘇鉄の並木や厦門の市花のブーゲンビレアの赤い花が咲き誇り、南国特有の美しい風景を醸し出していました。


南普陀寺


午前10時30分、雨上がりの中、バスは厦門市内のコロンス島が見える海岸線から曲がりくねった坂道を進み、厦門大学に隣接した「南普陀寺」に到着しました。南普陀寺は厦門の南海岸にある五老峰という山の麓にある唐代の名刹で、観音菩薩を主として供養する千年古刹、浙江省の普陀山の南にあるため、南普陀寺と称されています。総面積3万平方メートルという広大な敷地を持ち、天王殿、大雄宝殿、大悲殿、蔵経閣といずれも目を見張るような堂塔伽藍で構成されています。石積みの台上に立つ「大悲殿」は1930年に再建され、三重の屋根がそれぞれカーブを描き、そり返った絢爛豪華な造りとなっています。


南普陀寺


一行は、大勢の一般参拝客で賑わう中、厦門市仏教協会副会長の法雲法師、同協会副秘書長のをはじめ、寺院関係者の熱烈歓迎を受け、挨拶を交わした後、「大雄宝殿」に案内され、早速、黄金の仏像群とともに安置された赤銅色の千手千眼観音菩薩像の前で経を唱え、ここでも表敬と感謝の意を込めて参拝しました。裏山には堂塔や数多くの刻石もありましたが、一行の足場を考えて見学を見送り、若い僧侶達が修業・居住する「閩南仏学院」を見学しながら厦門市仏教協会のある建物へと案内され、貴賓室での懇談のひと時となりました。お茶と果物が用意された懇談では、寺院に併設された「閩南仏学院」の紹介や運営資金等について説明があり、現在は拝観料無料のため、参拝客数が増え続けている旨の話もありました。最後に記念品交換をし、福建省最後の南普陀寺での参拝を終えました。


懇談


午前11時半、一行は、「閩南仏学院」の山門前での記念撮影を行い、ここで持田団長はじめ帰国組3名とお別れをし、寺院に隣接する精進料理で有名なレストラン「普照楼」での昼食となりました。帰国組の3名の方には、李賀敏氏と添乗員の橋本理事が見送りとして2台の乗用車に分乗され、厦門高崎国際空港へと急ぎ、台風の影響も無く、午後2時10分発のNH1936便で無事、帰国の途につかれました。
一方、この日の昼食は当初、寺院側の接待とのことでしたが、ちょっとした行き違いからキャンセルしてしまったとのことで、急遽、予約をし直し、しばらく待たされての昼食となりました。接待役の法雲法師は親しみを込めて、本来ならもっと高くて美味しい精進料理だったが、急ごしらえのため一般の精進料理になってしまったとお詫びのような話がありました。しかし、一行にとってすっかり気に入った精進料理、「天下第一素宴」と記されたメニューには珍しい料理名が並んで、満足気に「南普陀素宴」を味わっていました。


泉州開元寺


午後1時20分、見送りの橋本理事達と合流した一行は昼食後、一旦、この日のホテル「海景千壽大酒店」にチェックインしました。小休憩後の午後2時30分、現地ガイドの陳洪軍さんの推薦で、雨模様の中を厦門市内にある「恵和石文化園」へと向かいました。ここは、北魏や唐代の貴重な仏像群や何やら怪しい両性文化彫刻群から、自然石の肉石や満漢全席が陳列された大変珍しい石の博物館で、併設された売店では各自、高価な玉の土産物の値段交渉を楽しみながらの買物をしておられました。


恵和石文化園


更に、厦門出身の陳さんの強い推薦で、福建省最後の夜は、夕食後、「中国厦門閩南神韵芸術団」の演技を鑑賞することになりました。この日の厦門の天気は、午後から台風12号の影響で次第に雨勢が強まり、ホテルへ着く頃には本降りとなっていました。
午後5時30分、一行はホテルに戻り、各自、傘を用意して、先ずは厦門市内にあるレストラン「天天漁港」での夕食に出かけました。


天天漁港


夕食の個室には、橋本理事の古い友人で、現地で“和紙”を製作されているという台湾出身の陳志勇さんご夫妻が待機されておられました。額賀副会長及び山田理事長の最後の夜のご挨拶の後、ご夫妻を含めての賑やかな宴が始まりました。陳さんの若い奥様は千葉県の鎌ケ谷市出身とのことで、話題は旦那さんを差し置いて、彼女の結婚話から船橋周辺の話で、何時しか厦門にいることを忘れてしまう程の盛り上がり様でした。この時、陳さんからは一行に対し、書道用の画仙紙セットの贈り物がありました。


演技鑑賞

演技鑑賞


午後8時、夕食を終えた一行は、ここで陳さんご夫妻とお別れをし、「中国厦門閩南神韵芸術団」の演技鑑賞へと向かいました。会場はほぼ満席で、閩南地方の文化の粋と言われる海、茶、仏教をテーマにした様々な演出に、鮮やかな衣装の踊り子達とともに、大変珍しい閩南地方の操り人形が舞台に登場して、巧みな演技を披露していました。一行の半分はほろ酔い加減でウトウトしていましたが、残り半分は次から次へと繰り出されるパフォーマンスを興味深く、楽しんでおられる様子でした。

午後9時15分、演技団員総出のフィナーレでショ―は終わり、一行は夜になって土砂降りの中をホテルへと戻りました。最後の夜とあって、この日の夜も団員の一部はホテル1階のバーで、葡萄酒とともに醤油かけラーメン?を味わっておられました。


 「日中友好宗教者懇話会 北京・福建省参拝団」 報告

報告 1日目 「中国仏教協会」&「国家宗教事務局」表敬訪問

報告 2日目 「空海大師記念堂」&「空海漂着記念碑」見学

報告 3日目 福州開元寺」&「莆田・廣化寺」参拝

報告 4日目 「泉州開元寺」参拝 & 泉州市内散策

報告 5日目 「南普陀寺」参拝 & 厦門市内観光

報告 6日目 コロンス島観光 & 帰国手続き


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