第5回 毎日エクステンション・プログラム
「北京大学・サマーキャンパス2011」 <報告・5日目>

5日目 「伏羲廟」&「麦積山石窟」見学

午前9時25分、1068便列車は定刻より18分も早く天水駅に到着しました。前日までの乾燥した晴れ続きから、気温27、8度前後の曇り模様の天気でした。天水駅には現地ガイドの範さんと西安からのガイドの艶さんが一行を笑顔で迎えてくれました。西安からの大型バスに乗り込んだ一行は、一旦、天水市の中心街にあるホテル「天水陽光酒店」へと向かいました。「渭水」に沿って拡がる天水市の市街地はアカシアの街路樹に覆われ、落ち着きのある昔ながらの地方都市の様相を呈していました。午前10時20分にホテルに到着した一行はチェックインし、早速、シャワーを浴びたり着替えたりして、寝台列車で疲れた身体を癒しました。


「北京大学サマーキャンパス2011」報告


午前11時20分、一行は市街地の西にある、古代中国の伝説上の皇帝・伏羲を祀った「伏羲廟」へと向かいました。公園広場に面した重厚な門を潜ると、境内は柏の古木や明代からの香炉が残されていました。大きな建物内に掲げられた額を前にしたガイドの範さんの説明によりますと、伏羲は中国伝説の三皇五帝の第一皇であり、早くから古書で聖人とされている半人半神で、丸い目、濃い眉と鬚、体にまとった緑葉が特徴で、古代の原始人の雰囲気が漂わせていました。神話では、伏羲の上半身は人間、下半身は蛇だったとされています。現在の「伏羲廟」の建物は14棟あり、南北に長く左右対称に並んでいました。


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境内の一番奥にある古い小さな建物には厳重に鍵がかかっており、建物の前に「唐墓石棺床図案単線描絵図」という立看板が置いてありました。稲畑教授によりますと、「伏羲廟」の至宝ともいうべき貴重な唐代の石棺床で、今回、杭教授の尽力によって特別参観することができました。やがて係官がきて鍵を開け、中に誘導されました。狭い建物内には発掘された音楽隊のような石像群が修復作業中のまま放置され、右奥にはガラス越しに金箔の石棺床とその周りに同じく金箔の石屏風が数枚立てかけてありました。杭教授の説明では唐時代の豪商の石棺の一部として造られたもので、金箔の石面には隋・唐時代の豪商の生活様式等が線図として刻まれており、考古学的に非常に価値あるものとのことでした。

午後1時、「伏羲廟」の見学を終えた一行は、天水市内にある「義皇故里大酒店」での昼食となりました。天水の地元料理は敦煌よりも辛くて酸っぱいとのことでしたが、野菜中心で意外とさっぱりしていました。



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午後2時過ぎ、昼食を終えた一行は、天水市の東南約35キロメートルの秦嶺山脈の中にある「麦積山石窟」へと向かいました。朝方曇っていた空には青空が見え始め、幹線道路から麦積山へ向かう道に進むと、周りの山々は緑の樹木が生い茂り、心地良い風が吹いていました。ここでもゲート前の駐車場には観光バスが溢れており、一行は杭教授の計らいで、カートの降り地点までバスを乗り付けることができました。緩やかな坂道を登っていくと、眼の前にあの独特の形をした麦積山の姿が見えてきました。大きく突き出した岩山の断崖には194カ所の石窟が刻まれており、数多くの泥塑が残され、「東洋の彫塑陳列館」とも呼ばれています。沿道にはくるみやヒマワリの種など、地元の特産品や土産物店が立ちお並び、大勢の観光客で賑わっていました。



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午後3時、危険を避けるため、年長者を含めた一部の方は断崖を下から見上げる絶景の休憩所にて待機を兼ねた小宴会をされていましたが、元気な一行は女性案内人について、狭い急な桟道を登って行きました。南側に広がる秦嶺山脈からの心地よい風を受けながら、一行は大勢の観光客に混じり、筆者のメモでは第37窟から、第13窟の大仏、第9窟、第3、4、5窟、第147窟、第146窟、第155窟、第165窟、第78窟、第74窟、第60窟、第191窟へと、東壁から西壁へと崖下を気にしながらのスリル満点の参観でした。


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北魏から明清に至る三尊像阿弥陀仏等、多くの彩色された仏像群が金網越しながらも間近に見られ、「敦煌・莫高窟」と比べて規模や趣の異なる石窟群の存在に圧倒されつつ、往時の人々の信仰心の強さに大きな感銘を受けました。

午後5時半、「麦積山石窟」の参観を終えた一行は、麓の農村レストラン「麦積飯庄」での早い夕食となりました。前日の夜行列車で楽しもうと、一行の一人が嘉峪関のレストランで買い込んでおられた地元の高級ワインで乾杯、麦積山の感想や想い出話で盛り上がりました。夕食を終えた一行は午後8時前にホテルに戻り、前日の夜行列車で疲れた身体を癒すため、各自、早めの就寝となりました。



 「北京大学・サマーキャンパス2011」 報告

報告 1日目 「開講式」&「歓迎会」

報告 2日目 敦煌「莫高窟」特別参観

報告 3日目 「漢長城」「玉門関」「陽関」&「鳴沙山」見学

報告 4日目 「楡林窟」&「嘉峪関」見学

報告 5日目 「伏羲廟」&「麦積山石窟」見学

報告 6日目 「宝鶏青銅器博物館」「法門寺博物館」&「乾陵」見学

報告 7日目 「陝西省考古研究院」「大雁塔」&「陝西省歴史博物館・唐代壁画珍品館」参観

報告 8日目 「西安碑林博物館」「青龍寺」「兵馬俑坑」見学&「修了式」兼「歓送会」

報告 9日目 帰国


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