アジアの仏教に関心のある方々を対象に、仏教東進の足跡を巡る「毎日エクステンション・プログラム」の第4弾・『青蔵鉄道で行く・聖地チベット視察の旅』は、2008年3月にラサで勃発したチベット暴動の影響を考慮し、予め若干名のグループツアーとして鋭意、準備を重ねて参りました。
しかし、昨年12月の民主活動家・劉暁波氏のノーベル平和賞の受賞問題やエジプト政変等の中近東における民主化の動きを受け、現地の旅遊局は2月15日になって、関連旅行会社宛に、3月1日以降の当分の間、外国人に対する入域許可書を発給しない旨の通達を出しました。このため、誠に残念ながら今回の『青蔵鉄道で行く・聖地チベット視察の旅』は催行を中止せざるを得なくなりました。
現在のチベット地区への入域許可書の条件は2008年3月の暴動以降、厳しくなり、暴動1周年に当る2009年3月の1カ月間と、同年10月1日〜8日(中国の国慶節)の2回にわたって、入域許可書自体の発行が停止されました。但し、2010年に入ってからは個人旅行を中心に幾分緩和されていました。とは言え、入域許可書の発行自体には、引き続き次のような条件を満たす必要が有りました。
1.パスポートの画像データ(カラー画像データが必要。カラースキャンまたはデジタル
カメラで写した画像データ。白黒不可)
2.職業(記者などの場合は許可されない場合あり)
3.チベット地区内での詳細な日程表(チベット地区への入出交通機関名)
4.チベット地区滞在中全期間のホテル予約確認書(旅游局の認めたホテルのみ)
5.チベット地区滞在中全期間同行するガイド名(ガイドの手配が必要)
6.チベット地区に出入りする際の車のナンバー(駅または空港とホテル間の往復の車の
手配が必要)
7.チベット地区内でラサ以外の街へ行く場合は、全日程の車の手配、ガイド手配、食事手配、観光手配。
今回も予め、3月中は団体旅行での入域許可は難しい旨、旅行会社より聞かされており、若干名のグループツアーでの催行を準備したものでした。しかし、中国政府はネット社会下にあって、今年の春節期間中、劉暁波氏を支援する民主活動家への監視体制を強化したり、中近東の独裁国家における反政府デモの動きに関する情報管理を徹底するなど、中国国内の民主化の動きに神経をとがらせており、チベット暴動3周年に当る今年3月の外国人の入域許可の停止につながったものと思われます。4月以降の見通しについても、現時点では未定です。
以上、関係者の皆さんには大変ご迷惑をおかけしましたが、上記の事情をご勘案の上、何卒、ご了承賜りますようお願い申し上げます。
【追加報告】
代替企画として、同メンバー、同日程で『ブッダルートを巡る・インド仏跡視察の旅』を催行いたしました。
「ブッダルートを巡る・インド仏跡視察の旅」(2011年3月16日〜23日)のご報告はこちら
以下、参考として第4回毎日エクステンション・プログラム「西蔵鉄道で行く・聖地チベット視察の旅」の募集概要を掲載いたします。
「毎日エクステンション・プログラム」の第4弾として、日本大学芸術学部・此経啓助教授を学術顧問に迎え、アジア仏教に興味ある方々を対象に、仏教東進の足跡を求めて、聖地チベットの仏教寺院や遺跡などを巡ります。
今回は青海省の省都・西寧からラサへ「青蔵鉄道の旅」が組み入れられており、標高4,000メートル以上の世界最高地を走る高原列車の車窓からは、移り変わる雄大な崑崙山脈の銀嶺や草原に放牧された羊やヤクの追う遊牧民の姿を楽しむことができます。
また、太陽の都・ラサを始め、天上世界に位置する紺碧のヤムドゥク湖、チベット建築の粋を集めたサムエ寺、更にツェタンのヨンブ・ラカンの見学など、主な見どころが組み込まれた旅です。世界の秘境旅行で実績ある「西遊旅行」による現地ラウンドの手配とともに、心配される高山病対策として、列車でのラサ入り後の3連泊など、高度順応のしやすい、ゆとりある旅程になっており、安心して旅を楽しむことができます。
変わりゆく聖地チベットの現状を目の当たりにしつつ、チベット仏教の真髄に触れる今回の海外研修ツアー『青蔵鉄道で行く・聖地チベット視察の旅』への同行者を若干名募集しますので、興味ある方は至急、お問い合わせください。
※地図上のマークはおおよその位置を示しています。目安としてご覧ください。
※視察地は現地の事情等により変更になる場合がございます。
【西寧】 タール寺、中国蔵医葯博物館、水井巷市場
【青蔵鉄道】 崑崙山脈、唐古羅拉峠
【ラサ】 ポタラ宮、大昭寺、アニツァングン、ノルブリンカ、セラ寺、デプン寺
【ツェタン】 カンパ・ラ峠、ヤムドゥク湖、ミンドゥリン寺、サムエ寺、ヨンブ・ラカン、昌珠寺
No. | 日 時 | 行事・交通 | 都 市 | 見学予定箇所 | 食事・ホテル |
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1 | 3/16(水) PM (夜) |
成田から北京へ 北京から西寧へ 到着後、ホテルへ |
(成田発) (北京発) 西寧 |
中国国際航空 中国南方航空 |
昼・夕食は機内食 西寧泊 @ |
2 | 3/17(木) AM〜PM (夜) |
日中、西寧見学 青蔵鉄道でラサへ |
西寧 (西寧発) |
「タール寺」 「中国蔵医葯博物館」 「水井巷市場」 |
朝・昼・夕食 車中泊 A |
3 | 3/18(金) AM〜PM (夜) |
[青蔵鉄道の旅] 到着後、ホテルへ |
ラサ | 崑崙山脈、唐古羅拉峠 | (3食・車内食) ラサ泊 B |
4 | 3/19(土) AM〜PM |
終日、ラサ見学@ | ラサ | 「ポタラ宮」 「大昭寺」 「アニツァングン」 |
朝・昼・夕食 ラサ泊 C |
5 | 3/20(日) AM〜PM |
終日、ラサ見学A | ラサ | 「ノルブリンカ」 「セラ寺」 「デプン寺 |
朝・昼・夕食 ラサ泊 D |
6 | 3/21(月) PM |
(早朝出発) ツェタンへ移動 |
ツェタン | カンパ・ラ峠、ヤムドゥク湖、 「ミンドゥリン寺」 「サムエ寺」 |
朝・昼・夕食 ツェタン泊 E |
7 | 3/22(火) PM |
ラサへ移動 北京へ移動 |
(ラサ発) 北京 |
「ヨンブ・ラカン」「昌珠寺」 中国国際航空 |
朝・昼食 夕食は機内食 北京泊 F |
8 | 3/23(水) AM |
北京から成田へ 到着後、解散 |
(北京発) 成田 |
中国国際航空 | 朝食 昼食は機内食 |
日程 | 2011年3月16日(水)〜23日(水) 【7泊8日】 |
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研修企画・運営 | 株式会社 毎日エデュケーション |
旅行企画・実施 | 西遊旅行 (個人旅行フリープラン) |
募集定員 | 原則として4〜6名のグループツアー |
旅行代金 | 283,000円 (2名以上参加のツインルーム利用の1名料金) |
注: 2名以上参加でシングルルーム利用の場合は+35,000円 注: 青蔵鉄道・軟臥(コンパートメント)利用の場合は+10,000円 【参加費に含まれるもの】 交通費、宿泊費、ガイド料金、送迎費、食事代 (朝6・昼5・夜4) 【参加費に含まれないものの例】 成田空港施設利用料2,540円、中国での空港税約2,410円、燃油特別付加運賃5,000円+1,760円、航空保険約660円、青蔵鉄道での3食代、その他個人分 |
受託販売・研修企画・運営
株式会社 毎日エデュケーション
東京都知事登録旅行業第3−6134号・社団法人日本旅行業協会正会員
〒100−0003 東京都千代田区一ツ橋1−1−1 パレスサイドビル1階
西遊旅行 (個人旅行フリープラン)
観光庁長官登録旅行業第607号・社団法人日本旅行業協会正会員
東京都千代田区神田神保町2-13-1 西遊ビル