中国四大博物館を巡る旅:参加者レポート
「中国旅行記(1)〜龍の国・中国の旅」

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今回「中国四大博物館を巡る旅」(2009.8.21〜28)にご参加いただい方(60代・男性)から、レポートを送っていただきました。ぜひご覧ください!

中国旅行記(1)〜龍の国・中国の旅

北京市故宮の九龍壁の部分

一昨日の深夜、8日間にわたる中国初旅行から帰ってきました。河南省洛陽市の現地案内人趙さんが、河南省を5つの漢字で表現しました。「古、根、華、河、拳」。古代中国発祥の地、中国文明の根っ子、中国を代表する華、牡丹と菊の産地、黄河に抱かれた中原、そして拳法の少林寺。
短期旅行で得た私の中国イメージは、自分なりに表現すれば、「古、新、動、人、龍」となります。(写真は北京市故宮の九龍壁の部分)。


故宮の建物壁に描かれた装飾

今回は、知人から誘われ、姉夫婦を含めた4人で、「中国四大博物館を巡る旅」をしました。北京−鄭州−洛陽−西安−上海のコースを、主に博物館や古代遺跡を訪ね歩き、悠遠にして偉大な中国古代文明にふれることができました。勿論そこには、現代の中国の人びとが、観光遊覧を楽しんだり、一所懸命に働く姿などがありました。(故宮の建物壁に描かれた装飾)。


龍

いく先々の、博物館や宮殿遺跡、ホテルやレストランなど、いろんなところで出会ったのが、「龍」でした。龍は、中国の伝説的な生き物であり、皇帝のシンボルでもあります。角は鹿、頭は駱駝、眼は鬼、体は蛇、腹は蜃(蛟龍)、背中の鱗は鯉、爪は鷹、掌は虎、耳は牛に似るとされています(ウィキペディアから)。水中を泳ぎまわり、天空を飛翔するのです。明十三稜定陵の石造テラスの装飾龍。ミヒャエル・エンデのフッフールのように、穏やかな表情をしていました。


龍

同じ明の十三稜定陵の管理棟入口壁面を飾っていた龍のレリーフ。虎の掌の先はまさに、鷹の爪。五爪の龍は、中国だけにしか見られません。皇帝の威厳を示すためとのこと。ちなみに朝鮮は四爪の龍、日本は三爪の龍だと、ウィキペディアは教えてくれます。京都竜安寺の雲竜図は三爪の龍ですが、天竜寺のそれは五爪の龍です。後者は加山又造作で、今日では爪の数は、自由に制作されるようです。


龍

北京3日目の朝、 清の西太后の夏離宮、頤(い)和園へいきました。このブロンズ龍の角は、鹿の角に似ていることが、わかりよい。5本の爪も、極めてリアルに作られています。この龍は、鳳凰と対になっていました。向かって左側に龍、右側に鳳凰。龍は北方系王朝の象徴、鳳凰は南方系王朝の象徴。また、龍は皇帝を鳳凰は皇后を象徴するとか。故宮やホテルの玄関にデンと座っている獅子像とは、雌雄の左右位置が逆となっていました。西太后のほうが強かったため?


北京から鄭州へ飛び、そして洛陽へ。その洛陽郊外に、三国志の英雄関羽を祀った関林堂があります。その境内に、すこし朽ちかけた青銅龍像がありました。この社には、関羽が振り回したという長刀があり、その装飾もまた龍でした。

旅行の後半は、洛陽から西安・上海へ。陝西省歴史博物館所蔵の「赤金走龍」(唐618-907)。西安市何家村出土。5pほどの長さの純金の走る龍の群れ。龍は、水中を泳いだり、空中を飛翔すると同時に、地上を大股で走るのです。大蛇のように、這うのではないことが、わかります。

小さな小鉢に、龍が風呂に入っているようにみえます。「竜泉窯青釉堆塑竜鉢」(元1271-1368)。上海博物館蔵。龍像は、陶磁器による塑像や浮彫にも、古今、多用されています。

最後はこの旅行最終日の上海・豫園の塀の上に飛翔した瓦造りの龍像。うねった胴が面白い。1500年代の制作。明の役人によって作られた庭園で、爪は3本となっています。

今回は事前に、龍コレクションを意識して出発したわけではなく、面白そうな造形物を写真に撮っているうちに、結果的に、以上のような龍シリーズができあがりました。もうすこし体系的・意識的にコレクションすれば、もっと面白いものができると思います。今後の教訓です。

(1) 龍の国・中国の旅

(2) 古代中国を行く−青銅器時代へ−

(3) 人、人、人・・・中国の旅 

(4) 茶を飲む・中国の旅

(5) 現代中国の新しさとダイナミズム・中国の旅

(6) 古代中国が蘇る・遺跡発掘現場へ

(7) 奈良の仏像のふるさと・龍門石窟 

龍


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