2010年12月24日、日本列島がこの冬一番の寒波に見舞われた快晴の朝。開港間もない羽田空港国際線ターミナルの出発ロビーには、午前7時25分の集合時間までに、参加団体の全員59名と随行員2名が元気な顔をそろえました。若い団員達は期待と不安が入り混じった、やや緊張気味の中、各自、手荷物検査、出国手続きを終え、搭乗ゲートへと進んでの小休憩。各自、自由な時間を過ごした後、予定よりやや遅れ気味の午前9時10分に搭乗案内があり、一行は空席の目立つNH1255便に乗り込みました。機は定刻より約40分遅れの午前10時過ぎに離陸しました。
機内では先ず、随行員から全員に「中国出入国カード」が配られ、サインを済ませました。その後の約4時間、上空からの見事な富士山や海の景色を垣間見ながらの賑やかなおしゃべりの後は大会資料の再チェックやひと眠りなど、各自、思い思いの時間を過ごしました。機はやがて広大な中国大陸へと進入し、北京上空に差し掛かると、快晴の眼下には広々とした畑やポプラ並木の道路網、氷ついた運河、延々と伸びた高速道路網などが見え始め、機は定刻より25分遅れの現地時間、午後1時に到着しました。
一行は北京首都国際空港の大型ドームの中を他の乗客達の流れに沿って検疫チェック、入国審査へと急ぎました。外国人が居並ぶ中、やっとの思いで一行の順番が回ってきましたが、いきなり係官に引き止められました。一瞬、緊張感が漂いましたが、同じコスチュームだったため、入境目的が「商業」ではないかと疑われたようで、すぐに「観光」と分って一件落着。後列の団では何故か係官が一行と記念撮影をしたいとのことで、数人の係官と一緒に記念撮影をしました。こうして、何とか全員無事に北京入境を済ませました。
無人シャトルバスを経て、ターンテーブルから各自、大小様々の荷物を汗だくでピックアップしたものの、気が付けば、規格外の荷物引き取りや破損した荷物の証明書類作成などのため、随分と時間を要してしまいました。
税関の無申告通路を通過して到着出口に赴くと、大勢の出迎えの人々で混雑していました。その中に、今回お世話になるガイドの葛余均さんと張震さんが笑みを浮かべて一行を待ち受けていました。挨拶を交した後、時間的な都合から、当初予定の天安門広場見学は翌朝に回し、宿舎の北京飯店に直行することにしました。一行は2台のバスに分かれ、ポプラ並木に覆われた高速道路を北京市内へと進みました。快晴ながらも氷点下5度との説明に驚きつつ、やがて林立する近代的な高層ビル群の中を通過し、クリスマス・イヴの買い物客で賑わう北京市の中心地・長安街に面した「北京飯店」に到着、午後4時前にチェックインしました。
北京一の繁華街である王府井に隣接した北京飯店は、日本人観光客にも人気のある老舗ホテルで、一行は北京滞在中の4泊をこの豪華なホテルで過ごします。大きなクリスマス・ツリーに彩られたロビーで、各自、荷物を受け取った後、一旦、割当てられた部屋に赴き、北京滞在中の準備を済ませました。この後、両団の先生と一部関係者は公演会場の下見のため、別行動となりましたが、一行は夕食のため、午後6時に再び防寒の身支度をして、バスで市内のレストランへと向かいました。公演会場を下見した別働隊も、クリスマス・イヴの渋滞に巻き込まれ、遅れてきましたが、何とか全員、無事に指定のレストランで合流し、賑やかな夕食を済ませました。午後8時半過ぎにはホテルに戻り、明日のスケジュール確認と準備を済ませて、早朝からの長かった北京第一日目が終了しました。
▼北京での初めての食事。長旅で疲れていても、いい笑顔で応えてくれました!
1日目 氷点下の北京入境
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