この日は一転して寒さ和らぐ薄曇りの朝となりました。一行は午前8時にホテルを出発し、世界遺産に登録されている「万里の長城」へと向かいました。長城のある八達嶺までは幸いにも渋滞もなく、高速道路を利用してわずか約40分で到着しました。早朝のためか観光客も少なく、記念撮影を済ませた後、各自、元気よく登り始めました。向かって右側の“おんな坂”と言われる緩やかな方の階段へは二階堂高校の皆さんが、急斜面の“おとこ坂”へは立教女学院の大方の皆さんが、それぞれ競うように頂上の櫓に向かって登って行きました。この日は連日の氷点下から脱して気温1度という天候に恵まれ、一行はしばらくすると汗ばみ始め、防寒服や防寒具が要らないくらいでした。
万里の長城は一般的には北の異民族に備えるため、秦の始皇帝が作ったものと認識されていますが、現存している長城の大部分は明代に作られたもので、一行は階段を一歩一歩登りながら、そのスケールの大きさと古代中国の歴史ロマンを体感する貴重な時間を過ごすことができました。
長城からの帰路、大型のドライブイン・レストラン「金殿」での買い物と昼食となりました。運悪く改装中で、1階の七宝焼き以外の土産物売り場を見ることができない状態でした。しかし、それまで買い物タイムの少なかった立教女学院にとっては、諦めるに諦められず、先生の執ような店側との日本語の交渉で、特別に店の奥まで入れてもらうことになり、一行は大喜びでした。
午後からは北京市内に戻り、2回目の「学校交流A」が実施されました。立教女学院は「北京現代舞団」、ニ階堂高校は「北京市第九中学校」との交流でした。ここでも1回目の学校交流と同様、関係者の皆さんの熱烈な歓迎を受け、プレゼント交換の後、早速、お互いの得意とする演技を披露しあって親睦を深めました。
若者同士の終始和やかな交流の様子からは、国や言葉の壁を乗り越えた友情の芽生えが伺え、帰り際には新たな友人との別れを惜しむ様子があちこちで見受けられました。
▼二階堂高校「トッカータとフーガ」(左) 北京市第九中学校の演技(右)
▼二階堂高校「Dreamin’of you」(左) 同 「駆け抜けろ、志士の義にかけて」(右)
▼終了後にはプレゼント交換をして個々に交流(左) ダンスという共通の言葉でつながった両校の生徒達(右)
午後5時半からは新北緯飯店(北京レインボーホテル)にて「交流食事会」が行われました。今回の2回の学校交流で知り合った中国の友人代表を招いての、日中の若者同士による若者同士のための気楽な夕食会です。
学校交流ですっかり顔なじみになった各テーブルでは、筆談から片言の中国語や英語、日本語が飛び交い、若者同士のホットな話題で大いに盛り上がり、お互いのメールアドレスの交換風景や笑顔で記念撮影する風景が見られました。楽しい時間はあっと言う間に過ぎ去り、午後8時過ぎ、「交流食事会」はお開きとなりました。
▼すっかりリラックスした生徒達。それぞれ交流先の生徒と記念撮影。
4日目 学校交流A&交流食事会
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