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この日は再び氷点下の晴れた日。北京滞在最後の日で、一行は早朝から各自、帰り支度を済ませ、午前９時にはチェックアウトし、北京市内にある代表的な「故同巡り」へと向かいました。北京の古い街角が経済発展に伴う都市近代化の波とともに取り壊されていく中、古き良き伝統風景を維持・保全するための街並で、現在では北京観光の目玉ともなっています。

一行はバスから輪力車に乗り換え、何台にも分乗して、四合院建築の一軒の住まいへと向かいました。四方を伝統的な中国式の建物に囲まれた中庭で、住民から四合院の説明や生活ぶりを聞いた後、大勢の市民や観光客で賑わう胡同周辺の露天街を散策し、北京市民の日常生活の一端に触れることができました。その後、再び輪力車に分乗してバス駐車場まで戻り、こうして北京最後の日程を終えました。

日中友好会館に隣接した「二十世紀飯店」での早めの昼食をとった後、一行は帰国のため、北京首都国際空港へと向かいました。長いようで短かった5日間の北京滞在を終え、いよいよお世話になったガイドの葛余均さんと張震さんともここで涙のお別れでした。

搭乗・出国手続きを早めに終えた一行は、広々とした空港ドーム内にあるＮＨ1256便の搭乗待合コーナーへと進みました。搭乗案内があるまでの時間を利用し、各自交代で、最後のお土産を求めて、免税店での買い物に大忙しの状況でした。やがて搭乗案内があり、午後3時55分、ＮＨ1256便はほぼ定刻通りに北京を出発しました。機内では北京滞在中の様々な思い出話しで暫くの間は大賑わいの様子でしたが、やがて、心地よい眠気に誘われて安堵の夢の世界へ。機はジェット気流に乗って順調に航行し、定刻時間よりもやや早めの午後8時過ぎに無事、羽田国際空港に到着しました。