世界一周中のバドラー・藤沢実果さんが、2011年5月24日、「myedu特命レポーター」として、毎日エデュケーションが教育支援をしているカンボジア児童たちに会って、子どもたちの様子や教育支援の効果などをレポートしてきてくれました!(上部写真の右から2番目が、藤沢実果さん)
なお、この対面の調整および奨学金授与式への特別参加を許可してくれた一般財団法人 民際センターとカンボジア事務所に心から感謝します。
当日、藤沢さんは、民際センター・カンボジア事務所スタッフChandyとSeylaに同行し、合計5つの小学校を訪問しましたが、最初に訪ねた小学校がある村は、プノンペンから車で数時間のところです。
もともと予定していた追加の奨学金授与式に参加させてもらった後、毎日エデュケーションが2008年から教育支援をしている19名の奨学生たちに、藤沢さんは対面しインタビューをさせてもらいました。
★藤沢さんの以下のレポートには、弊社の補足情報や写真なども少々含まれています。
奨学金提供地域に向かう車の中で、Chandyはこんな話をしてくれました。 「カンボジアの田舎では85%が農業をしているけれど、その61%は1ヘクタール以下の畑しか持っていないんだ。そこでお米を育てても十分な収入にはならないから、幼い頃から子どもにも働いてもらうようになってしまう。そして、子どもたちは小学校で中退してしまう」。
翌5月25日、カンボジア事務所を訪ね、中退者の数を調べてみると、小学校中退者は約18万人。中学の中退者は約11万人。更に小学校を卒業しても中学に行けない人も約36万人いました。ただ、このデータはカンボジア全体のデータなので、(地方と比べた場合、仕事の選択肢の数も多く、収入もある)首都をのぞいた場合、家庭の経済状況のため学校にいくことが難しい子どもはもっと多いのではないでしょうか。
Chandyは、「教育だけが生活を変えることができる」と、何度も言っていました。
授与式には、奨学生、各奨学生の親と、各校長先生が立ち会いました。式では、Chandyが、この奨学金の意図、教育の大切さ、日本のたくさんの人が継続的に支えてくれていることで成り立っていることなどを話してくれました。お父さん、お母さんたちは本当に本当に嬉しそうでずっとニコニコしながら、何度もありがとうと言ってくれました。
子どもたちは、恥ずかしそうにしながらも、眼をキラキラさせながら、奨学金としての学用品や制服を受け取っていました。どの子もみんな「ありがとう」と手を合わせて私に言ってくれました。とても照れ屋な子どもたちなので、この笑顔をお伝えしたかったのですが、カメラを向けると緊張してしまい、写真は真顔になってしまっているのが残念です。
日本のみなさんの気持ちがこうして現地に届いているのを目の前にして心がジーンとしました。ドナー(奨学金提供者)は、私ではなくて日本のみなさんなのに、私にこんなにお礼を言ってくれて恐縮してしまうくらいだったのですが、その分嬉しかった様子がとても伝わってきて胸が熱くなりました。
奨学金(制服・学用品等)を手渡す藤沢さん |
Myedu支援の奨学生たちと記念撮影する藤沢さん |
奨学金として提供している文具。ノートや鉛筆、ペン、定規など学習に必要なものが1年分入っています。これらは兄弟姉妹で分け合ってもよいということ。他には、制服や帽子、靴下、靴、爪切りといった生活用品や学校に必要なものも提供しました。 |
カンボジア事務局のSeyla。車のトランク、座席も一杯になる程の学用品や制服などを積んで学校を回りました。 |
訪問した小学校の先生の家には机も電気もないため授業の準備もままならないそうです。学校の先生の質が低いことも(教師トレーニングの予算も乏しいため)農村部の問題で、お給料が一ヶ月約30ドルということもあり先生が辞めて行ってしまうことが多いそうです。今も3人の先生が辞めたいと言っていて校長先生が困っていました。
小学校脇にある教師の家 |
日本の支援でできた「希望小学校」。ブランコや校庭もあり、朝7時には遊ぶ子どもたちで溢れていました。 |
[1] 小学校訪問レポート・・・奨学金授与式、学校の現状
[2] 奨学生5名にインタビュー・・・好きな科目、夢、メッセージ